2009-01-01から1年間の記事一覧

doJust

こういう関数も欲しい: module Scrach where doJust :: Maybe (IO a) -> IO () doJust (Just io) = io >> return () doJust Nothing = return ()*Scrach> doJust (Just $ print "doing") "doing" *Scrach> doJust Nothing *Scrach> 僕が出した答えはこのすぐ…

whenJust

以前のエントリで、(つづく)とか書いたけど、続きませんでした。ごめんなさい。さて、つぎのような関数が欲しい: module Scrach where whenJust :: Maybe a -> (a -> IO b) -> IO() whenJust (Just v) io = io v >> return () whenJust Nothing _ = return (…

FizzBuzz

Arrowを使いまくる形に変形しようと思ったんだけど、なんか、非本質的なところであまりに苦労しているので、変形前のFizzBuzz関数: module Main where import Control.Arrow fizzbuzz :: [(Int, String)] -> [Int] -> [String] fizzbuzz = map . step step :…

Control.Arrow (3)

http://d.hatena.ne.jp/mzsms/20091120/1258666488 のつづき。 fizzbuzz関数 (|||)の使いどころが分からなかったので、次のような関数を書いてみた: Prelude> :l FizzBuzz.hs [1 of 1] Compiling FizzBuzz ( FizzBuzz.hs, interpreted ) Ok, modules loaded:…

Control.Arrow (2)

http://d.hatena.ne.jp/mzsms/20091119/1258657366 のつづき。 階乗 このエントリ全体がそうですが、この節はとくに、http://d.hatena.ne.jp/takkan_m/20070905/1189001272 を参考にしました。ここまでの道具立てで、階乗関数が書けるので、階乗関数を書いて…

Control.Arrow

http://www.nicovideo.jp/watch/sm5103132 で、Haskell(というかGHC?)のControl.Arrowに関心を持ったので、すこしいじってみた。 loop その1 まず、理解が難しいloopから。なぜなら、どうもArrowを使うときにはトップダウンで考えないとわけが分からなくなる…

実在・道徳

今日、一日、次のような考え方を考えてみていた:まず、手で変形させられる、叩けば音がするなどなどといったことの他に、それとは別に、「実在する」といった性質、状態、あるいはその他の何かがあるわけではない。こういったからといって、日常的な五感で…

親鸞のダークサイド

僕は死後の魂を信じていないし、西方浄土も、阿弥陀仏の本願も信じていない。なので、親鸞の教説に従いはしない。しかし、それでも、日本人で最大の思想家は誰かといわれれば、僕の知る限りは親鸞だと答えるし、無人島に持っていく本はと聞かれれば、そのナ…

萌える高僧伝

最澄 - 委員長兼図書委員。メガネ。クラスのほとんどから信望を集めているのだが、苦労性で、ときどき老けてみえる。クラス対抗ソフトボール大会では、二番でキャッチャー。事実上の監督も兼ねる。 空海 - 天真爛漫、成績優秀、学問・芸術・スポーツなんでも…

実在

リチャード・ローティが次のような話を紹介していたように思う。しかし、記憶が定かではないこともあって、僕が自由に脚色して、架空の例として書く。ある物理学者が、存在論的相対主義者、反実在論者と論争し、ついにテーブルをドンドン叩きながら、「この…

ディヴィドソン

何度読み返しても十分に分かった気がしない、ディヴィドソン。また、ひとつ、こう理解してはどうだろうか、というのが思いついた。まず、直示の意味論、存在論、真理論というのを考える。つまり、語の意味の原型とは、「○○とは、それのこと」と指差して教え…

霊性

『禅入門―カトリック修道女の歩んだ道』*1を読んだ。気になる章からあちらこちらという読み方なので、通読していないけど。カトリックの修道女である著者が、禅の入門的解説と勧誘として、禅の霊性(「東洋的霊性」という言い方もしている)の説明を行ってい…

『現代唯名論の構築』

10月20日のエントリ「『現代唯名論の構築』」の一部書き直し。 数学的な語りはどこに? 中山康雄『現代唯名論の構築』で疑問に思ったことのひとつが、応用が見出されていないような数学分野の理論はどうなるのだろう? ということだ*1。例えば、直感的には奇…

でかい話

かなり大つかみで、でかい視野からの僕の思想的(?)態度。 超自然的な道徳的因果の否定 - 僕は無神論者だけど、それはどちらかといえば、これのコロラリーにすぎない。「超自然的な道徳的因果の否定」というのはたぶん僕の造語?で、その正確な内容にきち…

『昴』と『ピアノの森』

なぜか立て続けに芸術マンガを二つ、既刊全巻(たぶん)読んだ。バレエまんが『昴』とクラシック・ピアノまんが『ピアノの森』。『昴』はすごく面白いのだけど… 第一期?の最終巻(11巻)は、正直、引いた。もはや、芸術の天才を描くマンガとしては破綻して…

志向性

言語における指示、つまり、ある発話のある単語が何かを指示するということは、言語の使用の一種なのであって、他のさまざまな言語によるコミュニケーション、命令、懇願、求愛、挑発、侮辱と同じように失敗したり、成功したりする、という考え方は理解でき…

美的性質について・芸術の進歩について

アニメやマンガが大好きで、クラシック音楽やバレエや絵画のような「正統な」アートにあまり興味のない僕が「美」について語るなんてかなり抵抗があるんだが、二つのメモ。まず、僕はいまのところ「美」そのものはともかく、美的性質、つまり、かわいいとか…

精神の物理現象への還元可能性

何を言いたいのか分からないけど、そのまま。中山『現代唯名論の構築』も、パトナム『心・身体・世界』も、精神(心)の物理学の言語への還元可能性を、あっさりと必要のないものだと退ける。僕はジェグウォン・キムの著作をちゃんと読んでいないので公正で…

『心・身体・世界』

ヒラリー・パトナム『心・身体・世界』*1を再読した。パトナムが第二部で主張していることは、ひどくおおざっぱに言えば、身体なき精神(霊魂)という概念は理解できないので、精神なき身体という概念も理解できない、ということだろう。もちろん、前者から…

『現代唯名論の構築』

中山康雄『現代唯名論の構築』*1を読んだ。正直なところ、あまり期待していなかった*2。しかし、実際に読んでみると、すばらしく面白かった。すらすら読めるし。これはいい。じつにいい。ただ、とはいえ、いくつも疑問はある。 時間的切片は線形順序をなすか…

ソドムの客人

リチャード・ドーキンスの『神は妄想である』(日本語訳349〜350項)で、ロトがソドムから脱出する直前の経緯において、娘二人を暴徒に差し出そうとした物語が取り上げられる。ドーキンスは、この物語(神話)のこの部分について「この奇妙な物語がほかにど…

なぜ、フィクションに基いて語れるのか?

なぜ、僕たちがフィクションに基いて語れるのかが、さっぱり分からない。可能世界論を真に受ければ説明がつくだろうが、しかし、そもそも、可能世界に基いて語れるということ自体が、フィクションに基いて語れるということを前提にしているようにも思える。…

自然科学はなぜ成功したのか?

私たちの住んでいる世界が、たまたま、そういう世界だったから*1。例えば、僕たちが住んでいる世界が神様が天地創造して、動物や人間も一瞬にして創造した世界だったのであれば、自然科学の成功はもっと限定されたものだっただろう。しかし、僕たちの住んで…

クオリア

まず、クオリアによる説明は、「カルテジアン劇場」的な構図、つまり僕の頭の中ないしは心の中にクオリアが存在して、そしてそのクオリアを観察しているという構図で理解しては、何の魅力もない。その頭の中のクオリアを観察しているのは、いったい誰なのか…

クオリアと感じ方

クオリアを持ち出さなくては説明できないような問題というのは存在しないように思う。クオリアが持ち出される問題は、クオリアが担っている説明力を選言的説明と、対象の'''感じ方'''に移し変えることによって、同様に説明することが可能だろう。 私が黒鉛を…

「ママに見つかっても安心なエロ本」

「ママに見つかっても安心なエロ本」をそろそろ真剣に検討すべきところに来ているのではないだろうか。なんか特殊なめがねをかければ見るとか、目の焦点をずらせば見えるとか、そういうのではなく、正面突破で。「ママ! 今日、僕のベットの下の箱の中身を捨…

デイヴィドソン

あ、ふと、デイヴィドソンの考えの基本ラインが理解できたような気がする*1。デイヴィドソンは、「意味の真理条件説と意味の全体論からは、『僕たちの発話は、たいていの場合、文字通り真である』ということが帰結する」ということを言っているのだろう。で…

おかしな夢をみた

昨夜みた夢の内容: 日本の山間の過疎地で ヤクザが プール中心の巨大レジャー施設の利権をめぐって ハリー・ポッターと戦う。 若頭は、裏切ってハリー側につく。 題するならば、『ハリー・ポッターと若頭』。組長は、このレジャー施設が、建設で一時的に潤…

夏のあらし! プレイバックPART1

アニメ『夏のあらし!』第13話「プレイバックPART1」が分かりにくかったので、少し整理。 まず、皿には、一が作った「キューティーチェリーちゃん」があった。 次に、タイムリープしてきた一が「キューティーチェリーちゃん」を回収して、5.から持ってきたさ…

グリーンダム

中国でパソコンの検閲ソフトをプリインストールすることが義務付けられるようです。中国人民は、この措置に対し、そのソフトの擬人化に成功した模様。 「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む : 取り付け義務化のPC検閲ソフトを萌えキャラ化する中国オタク …