2009-11-05から1日間の記事一覧

親鸞のダークサイド

僕は死後の魂を信じていないし、西方浄土も、阿弥陀仏の本願も信じていない。なので、親鸞の教説に従いはしない。しかし、それでも、日本人で最大の思想家は誰かといわれれば、僕の知る限りは親鸞だと答えるし、無人島に持っていく本はと聞かれれば、そのナ…

萌える高僧伝

最澄 - 委員長兼図書委員。メガネ。クラスのほとんどから信望を集めているのだが、苦労性で、ときどき老けてみえる。クラス対抗ソフトボール大会では、二番でキャッチャー。事実上の監督も兼ねる。 空海 - 天真爛漫、成績優秀、学問・芸術・スポーツなんでも…

実在

リチャード・ローティが次のような話を紹介していたように思う。しかし、記憶が定かではないこともあって、僕が自由に脚色して、架空の例として書く。ある物理学者が、存在論的相対主義者、反実在論者と論争し、ついにテーブルをドンドン叩きながら、「この…

ディヴィドソン

何度読み返しても十分に分かった気がしない、ディヴィドソン。また、ひとつ、こう理解してはどうだろうか、というのが思いついた。まず、直示の意味論、存在論、真理論というのを考える。つまり、語の意味の原型とは、「○○とは、それのこと」と指差して教え…

霊性

『禅入門―カトリック修道女の歩んだ道』*1を読んだ。気になる章からあちらこちらという読み方なので、通読していないけど。カトリックの修道女である著者が、禅の入門的解説と勧誘として、禅の霊性(「東洋的霊性」という言い方もしている)の説明を行ってい…