クリスチャン・ラッセン

そろそろ母の一周忌がくる。

ごく普通の親子関係だったので、ごくいくつかのことを除いて、「○○だよねー」「そうだねー」「ほんとそうだねー」みたいな意気投合をした記憶はない。そのうちの一つがクリスチャン・ラッセンの絵の評価だった。

ラッセンの絵は気持ち悪く、最低だ、ということで母とすごく意気投合した。

その後に他にもラッセンの絵が大嫌いだという人に出会ったので、いまではそれほど特殊な審美観というわけでないということを理解している。しかし、当時の僕はラッセンの絵が嫌いで嫌いで仕方がないのにそれに同意してくれる人は居らず、母だけが同意見だったので、ものすごくうれしかった。