メモ

世界祖語はアフリカにあった?

やはり人間の起源はアフリカ? 世界のすべての言語は石器時代のアフリカ言語から生まれた僕は、現行人類の起源はアフリカだと理解しているし、たぶんそこに世界のほぼすべての言語の共通祖語のようなものがあったのかもしれない、と思っている。たしか、ピン…

クリスチャン・ラッセン

そろそろ母の一周忌がくる。ごく普通の親子関係だったので、ごくいくつかのことを除いて、「○○だよねー」「そうだねー」「ほんとそうだねー」みたいな意気投合をした記憶はない。そのうちの一つがクリスチャン・ラッセンの絵の評価だった。ラッセンの絵は気…

耽美×暴力

大地震以来、日経新聞がすごく薄くなっているような気がするんだけど、どうしたんだろう?それはともかく、日経新聞2011年3月27日(日曜日)の書評欄に、千野帽子が菅聡子『女が国家を裏切るとき』の書評を書いている。その中につぎのような記述がある: 著者は…

ポルノ規制論についていくつかのこと

以前のエントリを書いたときから考えていたことだけど、ポルノ規制論についていくつか書いておく。 憲法論 ポルノの制作、頒布、鑑賞、使用は憲法上保護されるか? 僕は、保護されるがポルノ規制は違憲ではない、と考える。 まず、僕は、憲法13条の幸福追求…

石原都知事の「天罰」発言がなぜ許せないのか

都知事がすで撤回した発言なので、それをいまさら云々するのはいかがなものかという気もするが、その撤回は肯定的に評価するという前提で、もともとの「天罰」発言がなぜ許せないのか書いておきたい。 石原慎太郎・東京都知事は14日、東日本大震災に関して…

地震関連についていくつか

一つ目。マスメディアで、輪番停電に関する不手際についてはともかく、原発事故についての犯人探しが始まっていることにうんざりする。東京電力の幹部がどんなに極悪人であれ、いま犯人探しなんかしてどうする。二つ目。震災に応じて商品を値上げしている人…

少子化

ふと思いついたワンフレーズ: バブルで日本経済ふっ飛ばした連中に少子化がどうこうとか言われたくない。

SFネタ

いまとっさに思いつく限り、SFネタを書き並べてみる。順番・重複は、あまり厳密に考えていない。 世界 パラレルワールド 非相対論的世界 「ワープ」中の空間 生活圏 宇宙空間 宇宙船 軌道塔 テラフォーミング スペースコロニー 太陽系内移民 恒星間移民 海底…

三者三様 (2)

これは僕が考えたのではなくて、どこかで見たものの改訂版:あるソフトウェア企業が、新しいスタッフの募集を行った。応募した三人は、それぞれ、数学者、神学者、税理士だ。まずは、数学者から面接を開始。面接官は、「2+1はいくつですか?」と尋ねた。数学…

三者三様

技術者、弁護士、哲学者の三人がピクニックにいった。紅葉の森を散策し、小川を見下ろしながらの昼食は格別。ところが、帰るために自動車に乗り込んだ技術者が渋い顔をして言った。「くそっ、エンジンがかからない。ちょっと見てみるから、道具箱をとってく…

萌える高僧伝

最澄 - 委員長兼図書委員。メガネ。クラスのほとんどから信望を集めているのだが、苦労性で、ときどき老けてみえる。クラス対抗ソフトボール大会では、二番でキャッチャー。事実上の監督も兼ねる。 空海 - 天真爛漫、成績優秀、学問・芸術・スポーツなんでも…

ソドムの客人

リチャード・ドーキンスの『神は妄想である』(日本語訳349〜350項)で、ロトがソドムから脱出する直前の経緯において、娘二人を暴徒に差し出そうとした物語が取り上げられる。ドーキンスは、この物語(神話)のこの部分について「この奇妙な物語がほかにど…

「ママに見つかっても安心なエロ本」

「ママに見つかっても安心なエロ本」をそろそろ真剣に検討すべきところに来ているのではないだろうか。なんか特殊なめがねをかければ見るとか、目の焦点をずらせば見えるとか、そういうのではなく、正面突破で。「ママ! 今日、僕のベットの下の箱の中身を捨…

おかしな夢をみた

昨夜みた夢の内容: 日本の山間の過疎地で ヤクザが プール中心の巨大レジャー施設の利権をめぐって ハリー・ポッターと戦う。 若頭は、裏切ってハリー側につく。 題するならば、『ハリー・ポッターと若頭』。組長は、このレジャー施設が、建設で一時的に潤…

グリーンダム

中国でパソコンの検閲ソフトをプリインストールすることが義務付けられるようです。中国人民は、この措置に対し、そのソフトの擬人化に成功した模様。 「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む : 取り付け義務化のPC検閲ソフトを萌えキャラ化する中国オタク …

動物愛護と優生学

ナチスの動物愛護政策には、たまに注目があつまる。すでにこういう分析があったように思うが、ナチスの「博愛的な」動物愛護政策と「残虐な」優生学的なホロコースト正当化は、べつに矛盾するものではなく、ある見方からは*1、どちらかといえば一貫したもの…

科学と宗教

一連の「疑似科学批判・批判」の後始末としても、科学と宗教の関係について、なぜ僕が科学的知見でもって宗教を批判して良いということにこだわるのか、ひとつ書き残していることがある。しかし、これを書こうとすると、どうしても攻撃的、独断的、大雑把に…

科学と道徳について

僕は、道徳的判断と道徳慣習は、自然のあり方の認識と密接不可分だと思っている。それをもし「科学の領分を侵犯している」というのであれば、現実に、侵犯している。そして、それで良いと、僕は思っている*1。逆に、自然のあり方の認識を含んでいない道徳と…

疑似科学批判・批判について

「擬似科学批判」への一連のエントリが、ニセ科学批判に対する非難を、十分な配慮なく書いたものであったことを、ニセ科学批判をされている方々に、お詫びいたします。 「セクショナリズム」という言葉(再) レッテルの帰属を争っているとしてそれを「セク…

疑似科学批判・批判について

まず、「擬似科学批判」への一連のエントリが、疑似科学批判ないしはニセ科学批判に対する非難を、十分な配慮なく書いたものであったことをお詫びいたします。まことに、申し訳ありませんでした。なお、撤回の意思を明確にすることを重視して、エントリに打…

疑似科学批判・批判の補足(たぶん最後)

次に、すでに書いた点を、もう一度繰り返します。「臆面もなく、科学のみが真理であり、検証可能な事実のみが事実なのであると主張して、宗教や道徳を罵倒するような疑似科学批判」という立場がありえないという意見が、圧倒的多数であることには、いまだに…

疑似科学批判・批判の一部撤回と謝罪

まず、二つ撤回し、それらを含めて三つお詫びします。一つ目。レッテルの帰属を争っているという主張は撤回しませんが、それを「セクショナリズム」と評した、その「セクショナリズム」という表現は撤回します。正直、もちろん揶揄ですから否定的なニュアン…

疑似科学批判・批判の補足(6)・ブクマコメントに

T-3don ニセ科学批判批判, 幸せになればいいのに 恐らく。ニセ科学批判を限定された非科学批判だと勘違いしている、のじゃないかと。実証の価値はニセ科学側も共有していて、だからこそ「装う」んです。つまり、実証の価値を全面に押し出してもニセ科学は撃て…

疑似科学批判・批判の補足(5)・ブクマコメントに

fireflysquid ニセ科学批判批判 結局、「道徳」や「宗教」や「生き方」の問題として我々みんなが引き受けるべき問題について、外部(科学)が自分の代わりに「解答」を出してくれ、と言っているように見える。/「非科学」って、雑駁すぎ。 少なくとも、「解答…

疑似科学批判・批判のまとめっぽい何か

まず、僕が一番初めに書いたエントリは、基本的に次の三点で構成されている: ウェブで見かける疑似科学批判がやっていることは「科学」というレッテルの帰属争いだとして、それはセクショナリズムだと評した。 論理実証主義者に比べて、その志は低いと評し…

疑似科学批判・批判の補足(4)・ブクマコメントに

IshidaTsuyoshi ニセ科学批判批判 それで、科学を装っていないのに疑似科学として批判されてる物は具体的に何ですか? 『水伝』がそれに近いだろうと思いますが、そもそも、私は疑似科学批判が何かを「科学を装っていないのに疑似科学として批判」しているこ…

疑似科学批判・批判の補足

こういう状況を想像してみてください。 ある疑似科学的な主張が社会に流布し、信じこむ人がいて、効果のない医療方針によって疾病を悪化させる人が大勢でたとか、何か不都合なことが起きた。科学者が「疑似科学だ」と批判したところ、その主張者は「私たちは…

疑似科学批判・批判

僕は、ウェブで見かける疑似科学批判に、不満を持つことが多い。一言でいえば、「科学」というレッテルの帰属を争うだけでは、たんなるセクショナリズムに過ぎない、という不満だ。少なくとも論理実証主義者は、科学と非科学のセクショナリズムセクト主義の…

疑似科学批判・批判の補足(3)

なんか、誤解があるかもしれないので、はっきりと書いておきますが、私はべつに疑似科学批判に価値がないとか、やめろとかは書いていません。科学を支持し、疑似科学を批判する側には、たんに方法論、「科学の作法」以上の科学へのコミットメントがあるはず…

疑似科学批判・批判の補足(2)・ブクマコメントに

k-takahashi ニセ科学, 科学 『宗教や道徳を罵倒するような疑似科学批判をいちど読んでみたいなぁ』 それがあったとしたら、むしろニセ(疑似)科学。自然科学が相手にするのは「自然」。自然だけで、むちゃくちゃに強大で強力なのですよ。 なぜ、自然を探求…