2007-11-05から1日間の記事一覧

デイヴィドソンの「三角測量」

デイヴィドソンの「三角測量」の議論は、かなり乱暴に要約すれば、「真」を定義するのは客観世界だが、客観世界を定義するのは他者だ、というものだろう。これは、真理とは合意である、という説とどこが違うのだろうか? たぶん、違うだろう。合意についての…

カント

いまカントの書籍が手元にないのではげしくうろ覚えだが、カントは、自分の才能を伸ばすことを不完全義務としてあげていたように思う。しかし、ここでいう「才能」とはいったいどんな才能なんだろう。カントによれば、自分の楽しみのために絵を描くとか、他…

遵法責務

遵法責務については、かなり不勉強なので、適当に思いついたことを書く。遵法責務とは、道徳的義務の一つだといわれる。そこでいう「道徳的義務」というのは、いったいどういうことだろうか? 道徳慣習上の義務のことなのだろうか? しかし、そもそも人は道…

聖書解釈

ドーキンス『神は妄想である』の中で、ひとつ、穏健で伝統的なキリスト教徒が使えそうな反論を思いついた(ドーキンスは原理主義者を中心的な攻撃対象においているので、その意味では関係が薄いが)。これは、比較的、プロテスタントよりも、カトリックのほう…

数学的プラトニズム

ドーキンス『神は妄想である』を読んでいて、数学的プラトニズムの問題が、少し自分のなかで整理できた。なぜ、量子力学や相対性理論のような高度な物理学は、非ユークリッド幾何学のような高度な数学で表現できるのか?ニュートン力学をユークリッド幾何学…