2007-11-08から1日間の記事一覧

行為無価値論と偶然防衛・偶然避難

偶然防衛・偶然避難において、無罪の結論をとることは行為無価値論においても可能なのではないかと思う。 というのは、法規範というものは、個々の具体的状況において、規範を基礎付ける事実の評価として、現れるものだと考えるからだ。例えば、次のような状…

結果無価値論の「過失」

よく考えてみれば、結果無価値論の過失概念の中心にある予見可能性は、心理の内容ではないのではないかと思う。まず、予見可能性は意識の内容ではない。何か結果の予見可能性を意識しているのならば、それはまさに予見そのものだ。だから、意識の内容として…

行為無価値論と結果無価値論

僕は、結果無価値論の体系にしたがっても、未遂論において行為者の心理内容を検討しなければ「危険」を認定できないだろう、過失の認定において現実には行為無価値論の相当因果関係の折衷説と同じものを評価しているのだろうと思うが、結果無価値論の言い回…