『心の哲学』

現実の「物理的な」世界は,三人称の存在論を伴う実在(たとえば木やマッシュルーム)と一人称の存在論を伴う実在(たとえば痛みや色の経験)をともに含んでいると認めていただきたい。


ジョン・R・サール『マインド―心の哲学』162項


実に衝撃的な言い回し。これは,次のような意味だろうか。つまり,「Xという存在論において真に存在していると認められる実在と,Yという存在論において真に存在していると認められる実在とが,現実の世界には存在する」。

むー,なんとなく,ハイデガー的な香りがする。いや,具体的にどこがとかは言えないんだけど。