存在しないものへの志向性と民法理論
「存在しないものへの志向性はありえない」というテーゼが,西洋哲学のなかで,いろいろな形で変奏されて現れてきているように思う。
そしてまた,民法570条に関する「特定物ドグマ」も,この伝統 -おそらくはいくらか擁護可能であり,西洋哲学・思想において重要な位置を占めるかもしれない伝統- の,一つの変奏であるのかもしれない。
「存在しないものへの志向性はありえない」というテーゼが,西洋哲学のなかで,いろいろな形で変奏されて現れてきているように思う。
そしてまた,民法570条に関する「特定物ドグマ」も,この伝統 -おそらくはいくらか擁護可能であり,西洋哲学・思想において重要な位置を占めるかもしれない伝統- の,一つの変奏であるのかもしれない。