三者三様 (2)

これは僕が考えたのではなくて、どこかで見たものの改訂版:

あるソフトウェア企業が、新しいスタッフの募集を行った。応募した三人は、それぞれ、数学者、神学者、税理士だ。まずは、数学者から面接を開始。面接官は、「2+1はいくつですか?」と尋ねた。数学者は質問の意味をいぶかりながら、「3ですね。普通の自然数の体系では」と答えた。面接官は、事務的にその答えを記録していく。

次に、神学者を面接して、同じ質問をした。神学者は、何か思うところがあったのだろう、厳粛な表情で「三にして一、一にして三なる御方」とつぶやいた。

最後に、税理士を面接して、同じ質問をした。税理士は、無表情に立ち上がり、部屋のカーテンを閉めてから、ふりかえって、笑顔をつくる。「いくつにしたいんですか?」