『真月譚 月姫』・『機動戦士ガンダム00』ファーストシーズン
『真月譚 月姫』
最終話まで観る。ゲームのシナリオならもっと面白いのかもしれないけど、正直、それほどでもない。まぁ、ウィキペディアの記事を参照すると、原作の複雑な展開・設定を無理やり12話に収めて、面白いところをやむなく削ったみたいだから、仕方ないといえば仕方ない。
『機動戦士ガンダム00』ファーストシーズン
ファーストシーズンの最終話(第25話)まで、鑑賞。ガンダムはなにやら義務的な気分に観ていたが、『SEED DESTINY』を途中で観るのをやめてその義務から解放されていた。でも、『00』はなかなか面白いという話を聞き、観てみる。
なに、この富野節なセリフ回しとキャラクターネーミング。ヤザン以上にヤザンらしいコーラサワー、クワトロ大佐のケレンミを増量したグラハム、サーシェス、セルゲイと、敵役のオヤジどもがすごく良い。あと、女将校のマネキン、ロッテンマイヤーさんなシーリンという、お姉さん軍団も良い。
主人公の美少年は、例によって例のごとく、コミュニケーション能力不足が聖痕として設定されているタイプ。根暗で深刻ぶった電波さんはただひたすら頭がかわいそうな人にみえるわけだが*1、敵役のオヤジどもでうまくカウンターバランスが取れているのか、『SEED DESTINY』のような不快感はない。
ストーリーも、僕が気づいた矛盾とか疑問はなかった。ソレスタルビーイングという狂人の集団*2に説得されるキャラクターが、放映される時間軸の中では、いっさい登場しないのも良い。
*1:陽気な電波さんも、もちろん頭が残念な人にみえるが、陽気なので問題ない。思えば、ルルーシュ(『コードギアス』)はふだん根暗で深刻ぶっていはいるが、電波発言をするときはなぜかノリノリになるので、それでバランスを保っていた。
*2:『沈黙の艦隊』の海江田が狂人であるように。彼は、自分の結論を人に押し付けるだけで、その結論へ至る過程を説明しなかった。「理想主義者」は、理想によって人が説得でき、説得によって理想が実現できると信じた竹上やニコラスだ。その意味では、『沈黙の艦隊』はたしかに理想主義者たちの物語ではある。この「理想主義者」の役回りは、『00』ではマリナが引き受けることになるが… どうなるんでしょう。